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なせば成る、なさねば成らぬ

藩財政を立て直すため行なった
鷹山改革はSDGs

経済・社会・環境の三側面の統合的取組により、新たな価値を創造する提案を行った自治体を内閣府が選定する「SDGs未来都市」があります。山形県内では、飯豊町、鶴岡市、米沢市、長井市が選定されています。毎年、全国から応募された中から30都市程度しか選定されない、けっこうハードルの高いものです。
制度がはじまった平成30年度、先陣を切ったのは飯豊町「未来めぐるサスティナブルタウンいいで」。令和2年度に鶴岡市「森・食・農の文化と先端生命科学が共生する”いのち輝く創造と伝統のまち鶴岡“創出事業」、令和3年度に米沢市「〜SDGsの先駆者「上杉鷹山」の教えを未来へ〜デジタル人材育成を柱とした持続可能なまちづくり」。そして、令和4年度は長井市「〜循環で繋がるまち 長井〜」。それぞれに特徴ある取組です。興味がある方は検索して内容をご覧ください。  皆様ご存知、上杉鷹山は、米沢藩9代藩主、財政難に陥り破綻寸前になった米沢藩の改革を行った江戸時代の名君です。第30代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディが「日本でいちばん尊敬する人物に鷹山の名前を挙げたという逸話があります。米沢市内の全小・中学校の体育館には、上杉謙信と上杉鷹山の2人の肖像画が掲げてあるそうです。  鷹山が行った政治経済政策は、農村復興、殖産復興、水害・飢餓・火災等災害対策の強化で米沢藩の危機を救い、幕末まで続く藩政の礎を築きました。まさしく、SDGs、持続可能な地域づくりです。  米沢織は、藩財政を立て直すために、武士の婦女子に内職として機織を習得させたのが発祥とされています。また、郷土料理として様々な調理で提供される「うこぎ」は、「トゲがあるため防犯にもなり、一方で非常食としても利用できる」と、垣根として推奨したことから始まったとのこと。米沢興譲館高校の再興で教育の推進、子どもへの養育手当、老人を大切にすることなど、鷹山改革はSDGsです。
「なせば成る、なさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」、どんなことでもやろうと思って努力すれば、必ず実現できる。現在の日本の政治家さんに伝えたいですね。米沢市「SDGs未来都市」はHPでご欄ください。